1. Robloxのサムネイルが「静止画だけじゃない時代」になった
今回Robloxでは、ゲームの詳細ページのいちばん上に、静止画サムネイルだけでなく短いゲームプレイ動画を出せるようになりました。公式の名前は「Video Previews(動画プレビュー)」です。
以前は、YouTubeにアップした動画をリンクで指定して、1本500Robuxを払ってゲームページに埋め込む方式しかありませんでした。しかも自動再生されず、「わざわざクリックして見てもらう」必要がありました。
今回のアップデートで、
YouTube経由・500Robux制 → Robloxに直接アップロード・無料(ただし月3本まで)
という方向に大きく舵が切られています。
開始したてのサービスで今はMacのアプリのみで表示という形になります。
2. 動画プレビューの基本仕様をおさらい
現時点の仕様はおおよそ次のようなイメージです。
まず、動画プレビューは「ゲームページに入ったときに一番最初に目に入る動画」として再生されます。
静止画サムネイルでは伝わりにくかった「実際のプレイ感」を、数十秒で見せるためのものです。
動画ファイルそのものはRoblox側に直接アップロードされ、以前のようにYouTubeアカウントを用意する必要はありません。
アップロード自体は無料ですが、ひとつの体験につき月3本までのアップロード枠が設けられています。
長さは最大60秒まで、解像度は最大1920×1080。いわゆる1分以内のショートトレーラーというイメージが近いです。
音声も再生できますが、最初はミュート状態で自動再生されていて、聞きたい人だけがスピーカーアイコンを押して“ミュート解除”する仕様になっており、無音でもある程度内容が伝わる構成にしておくのが安全です。
動画の入れ方としてはクリエイターハブ、ゲームページのメインマップのサムネイルを設定するところに動画が新しく用意がされています。



3. Video Previewsの「編集OK」の範囲と、ガチでNGなライン
いちばん気になるのがここだと思います。
公式のキーポイントとして発言されているのは、
「Videos should be authentic and accurately portray in-experience content without misleading alterations.」
つまり、
- 動画は“本物のゲームプレイ”をベースにすること
- ユーザーを勘違いさせる編集はダメ
という2本柱です。
この前提を踏まえると、現時点ではこんな解釈になります。
3-1. これはほぼ確実にOKなゾーン
・実際のプレイ映像を録画して、
カット編集して見やすくする
・画面内に短いテキストやテロップを乗せる(操作説明や「ボス戦!」など事実ベースの説明)
・フェードイン・フェードアウトなど、軽いトランジション演出
・実際にゲーム内で流れるBGMや、権利クリア済みのBGMをうっすら敷く
これらは「中身を変えていない」「プレイ内容を誤魔化していない」ので、方向性としては許容されると考えられます。
実際、コミュニティでも「テキストを載せる程度の編集まで制限されたら困る」という声に対し、運営側はあくまで**“クリックベイト防止”が主目的**であると説明しています。
3-2. 怪しくなってくるグレーゾーン
一方で、DevForumでは「ゲームトレーラーっぽい、アニメカットやレンダリングばかりの動画はどうなの?」という質問も多く出ています。
スタッフの回答としては、今の段階では
- あくまで“ゲームプレイのプレビュー”に重点を置いている
- トレーラー的な映像は、実際のゲーム内容と乖離しやすく、誤解やクリックベイトを生みやすい
- そのため、どこまで許可するかのガイドラインが固まるまで、慎重に運用したい
というスタンスが示されています。
なので、完全にアニメPVだけ、CGムービーだけ、といった“プレイ画面がほとんど映らない動画”は、現時点ではかなり危険ゾーンだと考えた方が安全です。
4. BGMや音の権利はどう考えればいい?
動画プレビューはYouTubeではなくRobloxに直接ホストされるので、YouTubeのContent IDチェックはかかりません。その一方で、Robloxのコミュニティ基準と利用規約のルールは当然守らないといけません。
一部情報では「YouTubeのガイドラインに縛られない分、Roblox Licensed Musicを使えるのが利点だ」といったコメントも出ています。
まとめると、
- BGM自体はつけてOK
- ただし、ちゃんと権利がクリアされている音源を使う
- 迷うなら、Robloxが提供しているLicensed Musicを使うのが一番安全(プレイ動画をそのまま使う)
という運用になると思います。
5. 旧YouTube「500Robux動画サムネ」との違い
今回のアップデートは、過去にあった「YouTube動画サムネ」の完全な置き換えを狙っています。
公式スタッフのコメントでは、
- すでに新しいYouTube動画の追加はサポートを終了している
- 既存のYouTube動画サムネは、当面はそのまま再生できるよう維持される
- ただし、新しい動画プレビューが全プラットフォームで使えるようになったタイミングで、年末ごろを目安にYouTubeプレビューの表示もサンセット(段階的廃止)予定
と説明されています。
さらに、「500Robuxの支払いはこれ以上発生しないが、過去に払った分を一律で返金するのではなく、既存のYouTube埋め込みをしばらく見られる形で残す」という方針も示されています。
機能面の違いをざっくり整理すると、
- 新方式
→ Robloxに直接アップロード、無料(月3本)、最大60秒/1080p、自動再生に近い扱い、YouTubeアカウント不要。 - 旧YouTube方式
→ 1動画500Robux、毎回差し替えごとに支払い、ユーザーがクリックしないと再生されない、YouTube側のガイドラインや広告にも左右される。
「ゲームページの入口で、ちゃんと“中身”を見せたい」という意図がかなり強く出た仕様変更だと言えそうです。
6. 実際の使い方:結局どういう動画を作ると良いか
動画プレビューは、「検索やおすすめでページまで来てくれた人に、あと一歩踏み込んでもらうための一枚」です。
一覧で目を引くのは静止画サムネ、そのあと「遊ぶ」ボタンを押すかどうかを決めてもらうのが動画、という役割分担になります。
構成のイメージとしては、
- 最初の数秒で「どういうゲームか」が一目でわかるシーンを入れる
- 1本につき「このゲームの魅力」を1〜2個に絞って見せる
- 実際のプレイ画面をベースに、テロップと軽いBGMでテンポよくつなぐ
- 難易度や報酬を盛りすぎず、「プレイしたらちゃんとこの体験ができる」ラインを守る
このくらいを意識しておけば、審査的にもユーザー体験的にも安全ゾーンに収まりつつ、クリックベイトとは違う形でゲームの魅力を伝えられます。
7. まとめ:動画プレビューは「短い誠実なPV」
今回のアップデートは、
「500Robux払ってYouTube動画を貼る“なんちゃってトレーラー枠”」から、
「無料で使える“短い誠実なゲームプレイPV枠”」への転換だと考えるとイメージしやすいです。
編集そのものはOKですが、
中身を別物にしてしまうような“盛りすぎ”がNG、というのが公式の立場です。
合わせて読みたい
プライバシーや制限
– お子様が安心してご利用するための設定
– 子供が勝手に課金をしない為に
– ロブロックスのギフトカードを贈ろう
– 嫌がらせ行為があった場合の報告
設定や操作方法
用語集
– obby(オビー)とは
– tycoon(タイクーン)とは
– story(ストーリー)とは
アバター
– Roblox[コレクタブル]アイテムとは/リミッテッドやUの意味
– プロフィール画像にポーズをつけよう
ロブロックススタジオ(ゲーム制作)

