Robloxで、ゲームに使われている音楽を見つけやすくする新しい機能が始まっています。
これまでRobloxの音楽は、ゲームの中に入ってから聴くものという印象が強くありました。

ロビーで流れるBGM。
ショップやカフェで流れる落ち着いた曲。
レースやバトルを盛り上げる音楽。
ホラーゲームの雰囲気を作る不気味なBGM。

こうした音楽はゲーム体験に欠かせないものですが、プレイヤーが「この曲は何だろう?」と思っても、曲名やアーティスト名を知る機会はあまり多くありませんでした。

今回の新機能では、対象となる楽曲がゲーム詳細ページにも表示されるようになります。

ゲーム詳細ページとは、ゲームに入る前に見るページのことです。
ゲームのタイトル、サムネイル、説明文、評価、バッジ、サーバー情報などが表示されているページです。

そこに、そのゲームで使われている楽曲が並ぶようになります。

Roblox公式ドキュメントでも、条件を満たした曲はゲーム詳細ページに表示され、プレイヤーは曲タイルから楽曲詳細ページへ移動し、追加情報や15秒プレビューを確認できると説明されています。


ゲームページで「このゲームの曲」が見えるようになる

今回の機能で一番分かりやすい変化は、ゲーム詳細ページに楽曲が表示されることです。

たとえば、ゲーム詳細ページの下の方に、
「Top Songs in ○○」
「○○で上位の曲」
のような形で、そのゲームに関係する楽曲が並びます。

そこには、曲名やアーティスト名、ジャケット風の画像が表示されます。

つまり、プレイヤーはゲームに入る前や、遊んだ後に、
「このゲームではどんな音楽が使われているのか」
を確認しやすくなります。

これまでは、ゲームの印象を伝える要素といえば、サムネイル、タイトル、説明文、評価などが中心でした。

今後はそこに、音楽という要素も加わっていく可能性があります。

今回の機能は、ゲームに入ったあと、ゲーム内の画面に大きな音楽リストが表示されるというものではありません。中心になるのは、ゲームに入る前のゲーム詳細ページです。

同じ曲を使っている他のゲームも見つけることもでき、ゲームの外側から音楽を見つけやすくする機能だと考えると分かりやすいです。


曲を押すと、楽曲ページで詳しく見られる

ゲーム詳細ページに表示された曲を押すと、楽曲ページのような画面に移動できます。

そこでは、曲名やアーティスト名だけでなく、曲の詳細情報やプレビューを確認できます。

Roblox公式ドキュメントでは、ゲーム詳細ページに表示された曲タイルから楽曲詳細ページへ移動し、15秒プレビューを聴けると説明されています。

また、画面上では、その曲を使用している他のバーチャル空間も表示されます。

これはかなり大きな変化です。

プレイヤーは、好きなゲームから曲を見つけることができます。
逆に、好きな曲から、その曲を使っている別のゲームを見つけることもできます。

音楽が、ゲームの中で流れて終わりではなく、別のゲームやアーティストにつながる入口になっていくわけです。


Too Lostの楽曲追加で、使える音楽も増える

今回の発表では、Too Lostの楽曲追加も紹介されています。

Too Lostは、一般のRobloxクリエイターというより、独立系アーティストやレーベルの楽曲を扱う音楽配信会社です。報道では、Too Lostの音楽カタログがRobloxのゲームやバーチャル空間に取り込まれ、アーティストがRoblox上のユーザーへ届く新しい道になると説明されています。

Creator Storeには、Robloxやコミュニティ、音楽パートナーによる音楽やサウンド素材が用意されています。Roblox公式ドキュメントでも、Creator Storeには10万点以上のプロ制作サウンドエフェクトや音楽トラックがあると説明されています。

Too Lostの楽曲追加は、Robloxクリエイターが使える音楽カタログがさらに広がる動きです。

ゲーム制作者は、ロビー、ステージ、ショップ、カフェ、イベント、レース、バトルなど、自分のゲームに合う曲を探しやすくなります。


Robloxの音楽は“ゲームの魅力”として見られるようになるかも

今回の変化で面白いのは、音楽がゲームの外側からも見えやすくなることです。

これまでは、BGMはゲームに入ってから初めて分かるものでした。

しかしゲーム詳細ページに楽曲が並ぶようになると、プレイヤーは遊ぶ前から、そのゲームの音楽的な雰囲気を感じられるようになります。

明るい曲が多いゲーム。
落ち着いた曲が流れるゲーム。
ロックやエレクトロニック系の曲を使うゲーム。
クラシックやピアノ曲が使われているゲーム。

音楽の見え方によって、ゲームの印象も変わっていくかもしれません。

つまり、Robloxの音楽は、ただのBGMではなく、ゲームの魅力を伝えるコンテンツの一部になっていく可能性があります。


プレイヤーにとって何がうれしいのか

プレイヤーにとっては、ゲームで聴いた曲を後から見つけやすくなるのが大きなメリットです。

たとえば、ゲームを遊んでいて、

「このロビーBGMいいな」
「このカフェで流れている曲をもう一度聴きたい」
「この曲を使っている他のゲームも見てみたい」

と思った時に、ゲーム詳細ページや楽曲ページから曲をたどりやすくなります。

これまでRobloxのゲーム探しは、サムネイルやジャンル、人気度から探すことが多かったと思います。

今後は、音楽をきっかけにゲームを見つける流れも少しずつ増えていくかもしれません。


自分のマップに楽曲を表示させるには?

ゲーム制作者側から見ると、基本の流れはシンプルです。

まず、自分のゲーム内で音楽を使います。

Creator Storeにある音楽を使う。
または、自分が権利を持っている音楽をアップロードして使う。

その曲がRoblox側で「曲」として扱われ、条件を満たすと、ゲーム詳細ページに表示される対象になります。

Roblox公式ドキュメントでは、条件を満たした曲は、要件を満たした時点でデフォルトでゲーム詳細ページに表示されると説明されています。表示したくない場合は、アセットのConfigureページから表示設定を切り替えることもできます。

つまり、ゲーム制作者がゲーム詳細ページへ手動で1曲ずつ並べるというより、ゲーム内で使われている対象楽曲が、条件を満たすと自動的に表示されるという理解が近いです。

ただし、効果音として分類された音声や、条件を満たしていない曲は表示対象になりません。


曲が表示される主な条件

Robloxに音声をアップロードすると、自動的に効果音またはとして分類されます。

効果音はゲーム詳細ページには表示されません。
一方で、曲として分類された音声は、条件を満たすとゲーム詳細ページに表示されます。

主な条件は次の通りです。

  • モデレーションと著作権チェックを通過している
  • 最低再生時間、ユニーク再生数、プラットフォーム年齢の条件を満たしている
  • 意味のある適切なタイトルが付いている
  • アップローダーがID認証済み
  • RobloxのAudio Terms of Useに同意している

たとえば、曲名が「20260607_recording」のような仮タイトルだと、曲として伝わりにくい可能性があります。

一方で、「Dungeon Theme」や「Sunny Cafe BGM」のように、内容が分かるタイトルの方が自然です。

また、Song Artistフィールドに作曲者や共同制作者のRobloxユーザー名を追加することもできます。空欄の場合は、アップロードした人がアーティストとして表示されます。


音楽クリエイターはどう広げていくのか

音楽クリエイター側から見ると、大事なのは、自分の曲をRoblox内で使ってもらえる状態にすることです。

自分のゲームだけで使うなら、自分が権利を持つ音源をアップロードし、自分の体験で使用すれば問題ありません。

ただし、いろいろなゲームで使ってもらいたい場合は、他のクリエイターがその曲を見つけ、使える状態にする必要があります。

Roblox公式ドキュメントでは、アップロード直後のプライベート音声は基本的に自分だけが見たり使ったりできる一方、アセットプライバシーの仕組みによって、特定のフレンドやExperienceへ使用権限を与えられると説明されています。

また、アセットIDへのアクセスを全員に与えたい場合は、Creator Storeに配布する必要があると公式ドキュメントに記載されています。

つまり、音楽クリエイターが自分の曲を多くのマップに広げたい場合は、

自分の曲を正しくアップロードする

曲名やアーティスト情報を整える

他のクリエイターが使える権限・公開状態を整える

その曲がいろいろなゲームで使われる

条件を満たした曲が、それぞれのゲーム詳細ページに表示される

という流れになります。

今回のToo Lostは、この「音楽をRoblox内で使える形に届ける」流れを、音楽配信会社として行っている例だと考えると分かりやすいです。


クリエイターが注意したいこと

今回の機能によって、ゲームに使っている音楽が以前より表に出やすくなります。

そのため、クリエイターは次の点を意識した方が良さそうです。

  • 権利的に問題のない音楽を使う
  • 仮タイトルのままにしない
  • 曲名やアーティスト名を分かりやすく整える
  • 表示されたくない曲はConfigureページで設定を確認する
  • 効果音と曲の違いを意識する

特に音楽は著作権に関わるため、外部の曲を適当に使うのは危険です。

Roblox公式ドキュメントでも、カスタム音声をインポートするには、その音声を使用する法的権利を持っていること、Community RulesやTerms of Useに従っていることが必要だと説明されています。


まとめ

Robloxで、ゲーム詳細ページに使用楽曲が表示される新しい流れが始まっています。

プレイヤーは、ゲームで使われている曲をゲーム詳細ページから見つけ、曲名やアーティスト名、プレビュー、同じ曲を使っている他のゲームを確認しやすくなります。

ゲーム制作者にとっては、BGMがゲームの雰囲気を伝える大切な要素として、より表に出るようになります。

音楽クリエイターにとっては、自分の曲がRoblox内のさまざまなゲームで使われ、そこから新しいリスナーに届く可能性があります。

また、Too Lostの楽曲追加によって、Robloxで使える音楽カタログも広がっています。

これまでBGMは、ゲームの中で流れる裏方のような存在でした。
しかし今後は、音楽そのものがゲーム詳細ページに並び、プレイヤーに見つけられるコンテンツになっていくかもしれません。

Robloxの音楽は、単なる素材から、ゲームとプレイヤーをつなぐ発見コンテンツへ変わり始めています。


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